2023迎春・感謝を込めて | 一般社団法人日本看取り士会

あけましておめでとうございます。

看取り士と名乗り、活動を始めて20年を超えました。日本看取り士会を創設して10年、看取り士は2,000人を超えました。

たくさんの看取りに関わりながら、死は次の世代への命のバトンタッチであることを学ばせていただいております。誕生の時と同じように、抱きしめて「いのち」を次世代に渡す活動を、皆様のおかげで続けられますことに深く感謝いたします。

コロナウィルスの影響で、病院等では引き続き厳しい面会制限がございます。終末期を自宅で過ごされることを選択された皆さまに寄り添いながら、ご家族様にご自宅での見送り方をお伝えしております。

また、病院での旅立ちの後に看取り士が呼ばれ、ご一緒にご自宅にお帰り頂きゆっくりとお別れなさるご家族様もいらっしゃいます。

死は生と同じように尊いことと教えて頂ける現場の皆様に手を合わせながら、精進しております。

看取り士は「もう一人の家族」として利用者様、ご家族様に伴走いたします。最後、バタバタと事務的に終わるお別れではなく、生命の誕生の時のように愛と感動を皆様にお渡ししたい――死で全てが終わるのではなく、続く「いのち」をお一人でも多くの方に体験していただきたいと心から願っております。

今年も私の夢、「全ての人が最期、愛されていると感じて旅立てる社会を創る」ために尽くします。

どうぞ本年もよろしくお導き下さいませ。

日本看取り士会 会長 柴田久美子