2026年01月22日

第4回:スマホのない3日間、少し優しくなった世界。
音も情報もない。そこにあったのは、静けさと、安心だった。
こんにちは。胎内体感の連載担当です。
今回は、宿泊型の胎内体感で体験する
「スマホも会話も本もナシ」の時間について、
お話ししてみたいと思います。
***
「スマホも本も、おしゃべりもナシです」
そう聞いたとき、最初に浮かぶのは、
「え、3日間ずっと?何して過ごすの?」という戸惑いかもしれません。
胎内体感の宿泊型では、
・携帯電話は預ける
・本や雑誌は持ち込まない
・参加者どうしの会話も、基本はなし
という、かなり徹底した「情報のお休み」があります。
事前に説明を受けていても、
いざパーテーションの中に入り、何もない空間に座ると、
手癖でポケットをさわってしまう方が多いそうです。
時間を確認しようとして、空を切る手。
あ、「そうだった。もうここにはないんだっけ」と、そこでようやく気づく。
ふだん「そんなにスマホ依存じゃない」と思っていても、
身体のほうが先に動く。
そのことに、ちょっと驚かれる方は少なくありません。
◇「修行みたい」が「ちょうどいい静けさ」に変わるまで
同じ時間に参加している人と話すこともなく、
講師とも、必要な面接の時間以外はほとんど関わらない。
最初のうちは、そのストイックさに
「ちょっと修行っぽいな…」と感じた、という声もよく聞きます。
「そんなに思い出すことなんてないよ」
「過去をたどるって言われても、出てこない気がする」
受ける前は、そう構えていた方も多いのですが、
2日目に入るころには、
「静かなのが当たり前」になってくるのだとか。
外から入ってくる情報がストップすると、
代わりに浮かんでくるのは、自分の中にしまっていた出来事や感情です。
それを、ただ年代順にたどっていく。
誰かに評価されるレポートでもなく、SNSに書く感想でもなく、
「自分のためだけの記憶」を見つけにいく時間。
最初は「何もない怖さ」を感じても、
だんだんと「何も入ってこない安心」に
変わっていくのが不思議だ、と話される方もいます。
◇情報が止まると、力が抜けていく
研修中の部屋は、温度や明るさが静かに整えられています。
窓は閉められ、外の音もあまり届きません。
聞こえるのは小さなBGMと、時々する足音くらい。
日常では、通知音ひとつでふっと肩に力が入ることがありますが、
ここでは、その「ビクッ」とする瞬間がありません。
ある受講生は
「頭の中が常に“オン”になっていたスイッチを、
やっと切ってもらえた感じがした」
と表現していました。
外から押し寄せてくるニュースやメッセージがないだけで、
体の奥のほうから、じわじわと力が抜けていく。
気づけば、呼吸が少し深くなっている。
胎内体感では、胎内を
「安心して無防備でいられる場所」として大切にしています。
情報の遮断は、それを再現するための
“ルール”というより“環境づくり”に近いのかもしれません。
◇日常に戻ってみると見えるもの
3日間を終えてスマホが戻ってきたとき、
タイムラインには、いつも通りの情報が並んでいます。
世界そのものが、急に優しくなったわけではありません。
でも、
「今、これは本当に見たいかな?」
と、一呼吸おいてから開くようになった、
という声はよく聞きます。
・電車を待つあいだ、なんとなくSNSを開く
・家に着いてすぐ、通知を一気にチェックする
そんな「なんとなく」が少し減って、
外の空気を眺める時間や、
ただぼーっとする時間が、ほんの少し増える。
もともとSNSにそこまで熱心でなかった方でも、
「以前より“たいしたことないな”と思えるようになった」
と笑って話されていました。
世界が劇的に変わったわけではないけれど、
“情報との距離”が、ほんの数センチ遠ざかる。
その分だけ、心に余白ができる。
その小さな変化が、
結果として「世界が前より少し優しく見える」
ことにつながっているのかもしれません。
***
スマホを手放す3日間と聞くと、
不便そうで、少し怖くて、ちょっとだけワクワクする。
胎内体感の中で用意されているのは、
そんな「情報のお休み」を安心して試せる、小さな実験場です。
もし今、通知やニュースに
ちょっと疲れているなぁと感じていたら――
まずは今日、寝る前の30分だけでも、
スマホを別の部屋に置いてみる。
それだけでも、心の中に
ほんの少し「胎内の静けさ」を招き入れられるかもしれません。
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📩次回予告
次回は、連載の予定をちょっとだけ変更して、
2月1日に開催予定のオンライン・ペットグリーフケア体感にもつながる内容として、
「ペットグリーフケア体感」のお話をお届けする予定です。

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