一般社団法人日本看取り士会/一般社団法人日本看取り士会

看取り士日記(373)~小さな命に教えられる~

2026年04月10日

「ペットカフェ看取り〜と」を開催する。
集ってくださる皆様のペット愛は、いつも私の想像を超えている。わが子以上と言ってもよいほどの深い愛。
その愛の深さゆえに訪れる、言葉にならないほどのペットロス。

私自身、愛するマルチーズの健太くんを見送って二年が過ぎた。けれど、心の奥にはぽっかりと穴があいていた。
散歩道で同じ犬種を見かけるだけで、胸が締めつけられ、気づけば涙があふれている日もあった。
時間が解決するとは、必ずしも言えないのだと知った。

そんな私を少しずつ癒してくれたのが、ペットカフェ看取り〜とで出会う皆様のやさしさだった。
ただ、黙って聞いてくださる真心。否定も評価もなく、そっと受けとめてくださるぬくもり。

精神科医の清水加奈子先生がおっしゃった言葉がある。
「言えるは癒える。話すは手放す。」

胸の奥に閉じ込めていた想いを、言葉にして外へ出すとき、凍っていた悲しみが少しずつ溶けていく。
人は誰もが不完全。それでも、そんな不完全な私を、限りなく、まっすぐに愛してくれた存在が健太くんだった。

無条件の愛とは何かを、私は一匹の小さな命から教えてもらった。

終了後、健太くんの大きな愛が私の背中を温かく包んでくれているのが伝わった。

だからこそ、今度は私が支える番。ペットロスの只中にいる方々の力になりたい。
同じ涙を流した者として、ただ隣に座り、静かに耳を傾けたい。

ペットカフェ看取り〜とを、また開催しようと心に決めた。

愛した証の涙が、やがて感謝の光へと変わっていく場を、これからも大切に育てていきたい。出逢った方々に感謝、合掌

 

文責 柴田久美子

 

 

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