2026年01月09日

金木犀が香る9月下旬の夕暮れ。高島屋の警備の方から「O様の具合が悪くなり小川さんに電話をするようにと頼まれました」と連絡。
O様とのご縁は2年前に始まる。今年2月、自宅で倒れ救急搬送され、3度の大手術。8月中旬に退院され、一人暮らしなので9月に「暮らしサポートサービス」の利用を始めたばかりだった。
倒れて三日後、病院では「知人の面会不可」と言われましたが「看取り士」と名乗るとICUへ案内。「看取り士の小川さんが来られましたが、わかりますか」と看護師さんが声をかけるとO様は頷かれ、「家の鍵を渡すので、保険証を持ってきてもらっていいですか」と言われる。その言葉に責任と事の重大さを感じたのを今も覚えている。その後、転院が決まった矢先に再手術。さらに再々手術が必要になり、私は手術の承諾書にサインをすることになり、回復を祈ることしかできませんでした。無事に手術は成功し、8月に退院。しかし、一人暮らしの不安は続いていた。
高島屋に駆けつけると、O様は「快気祝いを買いに来た」と「快気祝いは、まだ早いですよ」と無事を確認して安堵する。
その後「おひとり様みまもりサービス」と「看取りサービス(蘭)」を契約。枕元の「見守りホン」が安心につながっている。
契約の際、看取り士は4つの質問をする。
①どこで暮らしたいですか ②誰と暮らしたいですか
③医療はどうされますか ④お困りごとは何ですか
私は4つ目に「これからやりたいことはなんですか」と尋ねた。「音楽会をやりたい」と即答されたO様のため、知人のハープ奏者にお願いし11月5日「O様を元気にする会」を開催。柔らかなハープの音色に包まれて、O様も参加者の皆様も笑顔に。
看取り士は、旅立ちのときに寄り添うだけでなく「いのちを生ききる」その日まで寄り添う、もう一人の家族。ケアマネージャーさん、ヘルパーさん、ご近所の方々。多くの方の支えの中で、O様が自分らしく生きる姿を見せてくださったことに、心より感謝、合掌
担当看取り士 小川みさ子
文責 柴田久美子

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