一般社団法人日本看取り士会/一般社団法人日本看取り士会

看取り士日記(378)~チーちゃんからのご縁~

2026年09月08日

6月中旬、雨の降る夕暮れ、紫陽花が線路脇に美しく咲き誇るそんな景色に癒される中、急ぎご自宅に向かう。

思い起こせば2年前、可愛がっているシルバーチンチラの猫、チーちゃんのご相談を受けたことからご縁が繋がり、お看取りに寄り添わせていただく。お看取りの後「チーちゃんを失って空いた穴は思ったよりも小さかった」と話してくれたことを今も覚えている。

その頃より、在宅で介護されているお母さまが入院されたと連絡をいただいた。「東京の人はいいですね 近くに看取り士さんがいて・・・」と、毎日本当に健気に介護を頑張っている娘さんはもう限界が近づいているように感じた。

初めてお宅へ伺った日は退院された日でちょうど訪問看護師さんが見えていた。「東京から友達が来てくれたの」と、とても嬉しそうに私を紹介してくれた。看取り士であること、チーちゃんからのご縁であることを看護師さんに伝えた。「夜中でもいつでも呼んでください 一人で頑張らないで」と経験豊かな看護師さんとお話ができ在宅チームになる。

そこから3人のエンゼルさんが4日間寄り添ってくれる。娘さんとたくさんお話しして、ゆっくりと過ごしていただく。そして退院から9日目の早朝、娘さんに見守られる中でお母さまは静かに旅立たれる。

「今まで生きてきて一番しんどかったけど、最期まで母と一緒に居られてよかったです チーちゃんの時と同じで今は悲しみよりも感謝の方がはるかに大きいです」「母の逝き方は100点満点です!」とのこと。

「梅仕事に追われています 赤紫蘇の葉っぱを取るにも1時間もかかった 昨年までは母と一緒に葉っぱをとっていたんだっけ 母が居なくてとてもさびしいです でも、見えないけれどチーちゃんも母もそばにいてくれると感じている だから、たくさん話しかけています」
そんなメールが届き、どんどん穏やかな気持ちに変わっていく娘さん、本当にお母さまの優しさ、偉大さを痛感する。このご縁に感謝、合掌

 

担当看取り士 小日向美千代
文責 柴田久美子

 

 

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