看取り士日記(319)~1%の幸せをあきらめない~

看取り士日記(319)~1%の幸せをあきらめない~

2021年10月11日(月)3:01 PM

 

萩の花が美しい季節。
第8回日本の看取りを考える全国フォーラムを9月12日オンラインにて開催。

 

俳優の榎木孝明様から素敵なお手紙を頂く。日本舞踊の花柳柳優先生の常磐津「三つ面子守」の日本舞踊で、開会に華やかな花を添えてくださる。
映画「みとりし」感想文コンクール。全国12校の看護学生様の1,200通を超える素晴らしい感想文の中から、最優秀2名の方の感想文を披露。

 

第1部 基調講演 柴田久美子「コロナ禍の看取りの変容」。第2部 経済産業省 経済産業政策局調査課 経済・産業分析官兼大臣官房グローバル産業室付 藤和彦先生「死者の居場所をつくる」。第3部 事前録画シンポジウム「あなたが考える愛されていると感じる旅立ちとは」。第4部 株式会社船井本社 代表取締役 舩井勝仁先生「産業としての看取り」。

 

多死社会に向けて、この活動は、きっと日本を救い世界を救うと嬉しい希望と今後のエールを頂くフォーラムであった。

 

フォーラム中にも私の緊急携帯が鳴る。
「利用者様が家に帰りたいと望まれていますが、ご家族は反対されています。でも私は諦めたくありません」数日前にそう連絡をしてくれた看取り士さんからのものだった。
 すい臓がんで余命告知を受けられた信子様(84歳)ご本人より、何度も看取り士に「帰りたい」と電話があったという。彼女は嫁ぎ先の娘さんを説得、信子様を面会制限がある病院から自由に孫と会える家に連れて帰ることができ、幸せな旅立ちを支えたとの連絡だった。

 

「人生のたとえ99%が不幸だとしても最期の1%が幸せならば、その人の人生は幸せなものに変わる」とマザーテレサは言われた。
「最期の1%の幸せを全ての人に手渡したい」それが看取り士の夢。1,500名になった看取り士の情熱を感じながら涙する一日だった。
あきらめないこと。それを教えてくれた利用者様の最期の願いに導かれる幸せに感謝 合掌

 

文責 柴田久美子

 

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