看取り士日記(295)~心を支えて~

看取り士日記(295)~心を支えて~

2019年10月17日(木)9:32 PM

 彼岸花の紅が、旅立たれた方々の蘇りを教える頃です。

 9月1日映画「みとりし」ロケ地の高梁市で第6回 日本の看取りを考える全国フォーラムを開催。
 おかげさまで過去最高の500名以上のお客様をお迎えし、大成功のうちに終わった。中でも今回、特に印象に残ったのはご高齢の皆様が非常に多かったことだった。杖をつきながら、または車椅子に乗って会場にお越しいただいた方々の多さに驚いた。そして閉会後フロアでご挨拶するスタッフに「ありがとう」とお礼の言葉をいただく。これも初めての事だった。私たちは今回の全国フォーラムを通して、看取りに対する関心の高さを感じた。

 上映中の映画「みとりし」もたくさんの皆様から感想を寄せていただいた。
 ご覧いただいた女性の方からのお手紙。
 「映画「みとりし」を観ながら、世界でたった一人の大好きだった母を一人ぼっちのようにいかせてしまったことへの「母さん、ごめんね」と言う気持ち。母が息を引き取る最後の最後のさようならを私は、すぐそこで母に触れることもなく、ただただ見ていただけだったのです。まもなく20歳になる息子には大切なものを心の中に宿していってほしいと伝えることで、母は私にやさしく微笑んでくれるでしょう。お母さん、深く深く感謝をします。この映画は、後ろを向いた悲しい心の私に許しをくださっているように思えました。」そしてお母様との楽しい思い出がつづられていた。空間は旅立たれた方々の愛に溢れている。

 看取り士の仕事は心を支えること。日々の暮らしの中で美しい花を愛で、風を感じ、空を見上げながら土に触れると、丁寧に自らの心を育てていきたいと、頂くご縁の中で教えられる。たくさんの方々の真心に触れて、尊い場面に立ち会わせていただけることのありがたさに感謝、合掌。



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