書籍紹介「私は、看取り士。」

書籍紹介「私は、看取り士。」

2018年11月06日(火)8:08 PM

 

本書は、25年ものあいだ、生と死に向き合い続けた看取り士・柴田久美子のエッセー。 日本人のおよそ8割が病院で最期を迎える一方で、その約5割が「自宅で最期を迎えたい」と願っているといわれる。しかし、自宅で看取る文化が薄くなった現代社会では、看護・介護する側がその望みを叶えてあげたくても難しい事情があるのが現実だ。こうした状況から、著者は「尊厳ある最期が守られる社会を創りたい」と願い、自らを「看取り士」と名乗った。 200人以上のケースをもとに、看取りの際の心構えや実際の触れ合い方に加え、エンディングノートの活用の仕方、旅立つ人から魂(いのち)を引き継ぐ大切さなどを紹介。厚生労働省が在宅医療・介護への方針転換を始めた今、自らの、そして大切な人のQuality of Death(QOD/死の質)を考え、より良い人生、より良い最期を送るための手引書となる。 巻末には、医師・鎌田實氏(諏訪中央病院名誉院長)との対談を収録。看取り士の誕生秘話をはじめ、死に対する二人の考え、地域包括ケアという共通の夢について語り合う。現在の活動を網羅した一冊です。

 

(「まえがき」より)

きちんと看取り、魂のリレーができたとき、人はその死を悲しくつらい思い出として思い返すのではなく、その人の魂(いのち)が自分の中に宿っているように感じるのです。『看取り』というのは、これほどまでにパワフルで大切なことなのです。

 

著者が「看取り」にこだわるのは、尊厳ある最期を守るのと同時に、旅立つ人が与えてくれるエネルギー、魂(いのち)をしっかりと受け取めてほしいためと話します。いのちのバトンを受け継ぐその瞬間には、「逝く人にとっても、看取る人にとっても言葉にすることのできないほどの大きな喜びや感動」があるというのです。本書には、そうした体験をした方々の事例がたくさん紹介されています。 また、「死が怖い」「死んだらどうなる?」など死にまつわる疑問にも、答えを見出せる充実のエッセーとなっています。

 

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