大輪のひまわりの花が元気をくれる季節。 看取り士清水さんからの報告が入る。 育ての母である祖母との別れは一人では受け止めきれないと、看取り士のご依頼を受ける。 緩和病棟の病室では、優しく声をかけなが […]
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ラベンダーの穏やかな香りが思わず私の足を止める季節になった。 かねてより死生観を同じくする俳優、榎木孝明さんを主演に映画を作ることになった。 榎木孝明さんは私が離島で活動している時、看取りの家「なごみの里」を訪れる […]
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紅のつつじの花が鮮やかに美しい頃だった。 先月、旅立ちのあった奥様を訪ねた。 小さな仏壇のやさしい笑顔の健さん(享年66歳)にご挨拶をさせて頂く。 みんなの話の間中、健さんの大好きだった愛犬ふーたは奥様の腕の中だ […]
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野原一面の白詰め草の花が希望や幸運の運んでくれる季節になった。 もう10年以上も前からご相談を受け続けている介護者の61歳、女性からのご相談。 「柴田さん、母が食事がとれなくなった。 眠る時間が増えたの 。後1ヵ月かもし […]
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寒さも緩み、春の気配が感じられる頃。 入退院を繰り返している旦那様の容態が悪化し、一時は諦めたが「帰るなら今しかない」と決心された奥様から、相談のお電話が入った。 入院先に申し出てから次の日に、自宅に戻る準 […]
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寒さの中、愛らしく咲く雪柳の白い花に見送られて、現場へと急ぐ。 暖かい居間に健さん(66歳)のベッドがあった。寝室ではなく家族が集まる居間にベッドが置かれている様子に、まずはご家族の温かさを感じて安堵する。 […]
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ろうばいの花の香りに癒される頃だった。 ご相談のご連絡の後、すぐに駆けつけると、お電話してくださった奥様はご主人様の入院されている緩和ケア病棟で倒れ、点滴を受けておられていた。 ご主人様の癌を治すためにこれまでに様々なこ […]
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寒椿の花が固い蕾をたくさんつけて、冬を待つ頃になった。 愛する人を看取りたいと思いながら、最期に立ち会えなかった里子さん(52歳)からのご連絡を頂く。最近こうしたご連絡がとても増えた。 「最期に立ち会えなかったの。どうす […]
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11月のはじめ、山陰では珍しい快晴の空に迎えられる。 神の国鳥取県米子市での第110回 看取り士養成講座。米子市は「看取りの家」なごみの里があった思い出深い場所である。受講生様は8人。今回は講師になるための研修もあり、総 […]
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太陽の光がまばゆい程に呼びかけ、山々が美しく色づき始める。 そんな中に、一本の電話が入る。 「私は死にたくない。子供達の為に。お願いです。助けてください」 まるで何かに怯えるかのような声だった。癌末期、腹水がたまり、歩け […]
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